顕正会発足50周年記念「誑惑の正本堂 崩壊す!!」 |
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細井管長と対面
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四月三日、総本山の対面所に出座した細井管長は、諫暁書を手にして照れくさそうに、しかしにこやかに対応された。
そして開口一番「この本はよく書けてますね。宗開両祖の仰せのままで一分の誤りもありません」といった。その姿勢は、何とか私を懐柔して、ことを収めようとするかのごとくに見えた。
しかしその一方で、「戒壇の大御本尊まします所はいずれも事の戒壇だから、正本堂も事の戒壇と云えるのです」などと云い出し、池田を庇うための己義を、法主の権威で何とか承伏させようともした。
私は反論し、その矛盾を詰めた。その結果、細井管長は正本堂は御遺命の戒壇ではないこと、国立戒壇こそ御遺命であることを認めざるを得なかった。
そこで私は「このことを全宗門に公表して頂きたい」と求めた。細井管長はしばし黙考していたが、「それでは三日後に御虫払法要があるから、その説法において明らかにする」と約束された。そして曖昧な表現ながらも、その旨を表明したのであった。
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池田大作の巻き返し
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だが、池田大作はこれを許さなかった。彼の眼には、細井管長の振舞いは裏切りと見えたに違いない、直ちに巻き返しが始まった。
四月十六日、細井管長は東京の常泉寺に下向し、私を一室に招いた。その手には日本共産党が、創価学会が曽て主張していた国立戒壇について衆院議長に質問した「質問主意書」が握られていた。
細井管長の面持ちは、先日とは打って変って怒気を含んでいた。そしていきなり
「浅井さん、もし国立戒壇を云えば、憲法違反で日蓮正宗は潰されるんです。だから国立戒壇を捨てて下さい」
と命令口調で云った。池田に云わされていることは明らかだった。
私は、国立戒壇を主張して宗門が潰されるいわれがないこと、また、もし国立戒壇を主張しなければ正本堂の欺瞞がそのまゝ通ってしまうこと、さらに学会の正本堂についての誑惑がいかに露骨で凄じいものか等を、道理を尽くし文証を挙げて申し上げた。
細井管長は話が進むにしたがって冷静になり、最後には前回の対面と同じく、私の主張に同意し、「これから池田会長に会うことになっているので、私からよく伝える」とまで、約束されたのであった。
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